今回のタイトルは「車椅子体験講座に参加して」ですが、車椅子ユーザーの私が何で?と思われるかもしれません。先日、東区社会福祉協議会主催「教職員等指導者向け福祉教育・福祉体験講座」でお話しさせていただいた後、実際に会場周辺を先生方と一緒に車椅子で回った体験談を一つ。

この講座は小・中学校の総合教育の一環として、福祉教育を学ぶ生徒を指導される先生方に、何を生徒に理解させるか、どう生徒にアプローチしていくかの指導者向けセミナーといったところでしょうか?

午前中は市社会福祉協議会のボランティア情報センターの所長がお話しされ、午後からは車椅子ユーザーの私と視覚障害者の男性の話し。休憩を挟んで特別養護老人ホームの職員による車椅子の部位や操作の説明の後、車椅子の乗る先生、押す先生と2人1組でいざ屋外に出ての実践です。(写真1)

時間の関係で遠出は難しく、今回は会場の建物を出て隣接する区民センターに移動し、そこを一周して会場に戻るという短時間のプログラムでした。まず講演会場のある4階から2基あるエレベーターで1階まで降りなければならないのですが、これがまず一苦労。元気な人であれば階段でというところでしょうが、今回はそうはいきませんから全員の先生が降りられるのに相当の時間を要しました。

そして一同やっと会場を出ましたら、待ち受けていました〜! 点字ブロック(写真2)、道路の段差(写真3)、 会場入口の2段のステップを上がるためのおみこし(写真4)、 急な勾配のスロープを後ろ向きに下りる(写真5)、 グレーチングで車輪が挟まり動けない(写真6)・・・しかし、まぁ、あるわあるわバリアの数々!!

(注:誘導ブロックは視覚障害者のためには本当に命綱となるものなのですが、足の不自由な人や車椅子ユーザーにとっては、少々バリアです)

写真2
写真3
写真4
写真5
写真6