記念すべき第一回目は「トイレ」です。下肢障害のある人にとって外出先での障害者用トイレ探しは、本当に切実な問題です。ADLが今ほど低下していない頃の私は、ともかく自力で用が足せる物理的な機能を重視していました。
でも、介助者がいなければトイレの利用が不可能になった最近では、重視するポイントは
「きれいで心休まる素敵なトイレ」へと変わってきました。
(*各画像はクリックすると拡大表示されます。)
 
 

  この写真は、三越広島店6階にできた「ユニバーサル(多目的)トイレ」です。
私がどうして今の一押しなのか?っていいますと、新しくそして機能面では最近のお約束
「オストミー」患者への対応が備わっているのはもちろんです。
でもご覧ください。洗面台のデザインが素敵で、壁にかかっている何枚かのリトグラフもいい!(決してコピーじゃありません)これを誰か盗んで帰ってしまったらどうするんだろう・・・なんて下世話な心配もしてしまう私。でも、ここに天下の老舗百貨店の心意気といいますが、おもてなしの心を感じます。
 

 以前、丸亀にある美術館(著名な建築家設計)に行った際にも、障害者用トイレで同じ感動を味わいました。トイレのドアから洗面台やノブ、便器に至るまで、設計技師のセンスが感じられました。
もちろんデザイン重視で機能面が劣っていてはお話しにはなりませんが、上記の2つのトイレは、機能性+デザイン性が備わった、心地いい空間であることは確かです。
  

  トイレは様々な障害により、ベストっていうものはないような気がします。この辺は次回ということで、これから町で見つけた
「ちょこっとしたバリアフリー」
を紹介して、私なりのうんちく述べていけたらって思っています。