今回の情報は、最近私自身が正直戸惑っているケースをご紹介します。場所は大型のショッピングモール。約2年前くらいにできた市内からさほど遠くない場所にあります。
写真1は障害者駐車場の案内板です。最近は「バリアフリーデザイン」から「ユニバーサルデザイン」への考え方の転換が言われていますが、この障害者駐車場も、上には大きな車椅子マーク、その下には妊婦さん・怪我をした松葉杖の人、高齢者マークと、杖をついたお年よりの人の4つのイラストが書かれています。
私は「ふむふむ、さすが最新の建物!これはユニバーサルの考え方だわ」って最初は感心していました。

(*各画像はクリックすると拡大表示されます。)
 
 

  ところがその障害者駐車場は、台数もたくさん用意されているもののいつも満車です。なぜなら車椅子以外の4タイプの方々が駐車され(もちろん心無いお元気な方の車もあると予測されますが)、私達車椅子ユーザーはほとんどこの場所に駐車できないとよく耳にします。(腹がたつので一台一台チェックしてますが、車椅子マークや駐車除外認定のカードが殆どない!!)
私達は自分で運転して車椅子を取り出す場合にせよ、助手席から介助者の力を借り車椅子に乗降する場合にせよ、ある程度の駐車スペースが必要です。写真2もちろんユニバーサルの考え方に異論はないんですが、この駐車スペースには優先順位ってのがないでしょうか?
 

 もう一つの問題は、トイレです。多目的トイレという名称でそれぞれの目的がある人が使用してよいとなっています。写真3にある多目的トイレのドアにも、車椅子の人以外にも様々な方々が利用できるようになっています。
先日もこのトイレを利用していたら、ものすごい激しくドアをたたく人がいました。「ちょっと待ってください」「入っています」と何度言ってもドアをドンドン叩く。めちゃくちゃあせって用を済ませヘルパーさんとトイレから出ると、そこには若い今風のお母さんと子ども2人(おむつはとっくにはずれている)が鬼の形相で立ってます。私が「お待たせしました」と会釈したら、私を睨みつけ「ふん!」といった表情で無視しました。
「えーーそんなぁ〜、子ども連れもOKって看板には書いてあるけど、ドンドン扉を叩く暇があったら普通のトイレで用を済ませたら?」って正直思っちゃうわけです。優先順位という前に、この若いお母さんのモラルの欠如を言うべきか?
  

 

 通称ハートビル法の施行で、最近は大型ショッピングセンターや公共施設では障害者用トイレや障害者用駐車場を事前に確認しなくても安心して出かけられるようになりました。バリアフリーからユニバーサルへ・・・・これから「ユニバーサルの考え方」は、ますます社会に浸透していくと思います。でもこういった現象で少し困っている車椅子ユーザーがいることもちょっと理解していただけたらって思っています。