今回は車椅子での飛行機の搭乗について、ユニバーサル情報ではないんですがお話しします。
飛行機といっても、ジャンボジェットのような大型飛行機の場合は、最近は車椅子の方でも結構スムーズに搭乗できるので、エプロンからではなく地上から乗り込む場合の搭乗情報をひとつ。写真の飛行機は、自動車でも有名なSAAB社製、定員は36名と大変小さなエアコミューター便です。
(*各画像はクリックすると拡大表示されます。)

この機体では、足の不自由な乗客は、安全管理上2名しか乗れず、予約をいち早くしておかなければまず乗れません。
最初の写真は、空港で手荷物として預けた自分の車椅子が積み込まれているところです。次に搭乗手続きが終わると、車椅子乗客は他のお客さんより先に搭乗します。
空港スタッフが私の車椅子を押してくれ飛行機の前まで行くと、そこには荷物を上げ下げするフォークリフトが私を出迎えてくれているのが2枚目の写真です。

3枚目の写真はそのリフトに2名の空港スタッフと私が車椅子ごと乗り移り、機体入口ドアまでゆっくり上がっていくところです。(これは後ろ向きなんで結構怖い)
その後写真4、飛行機の入口ドアとリフトの面に段差がないように、何センチ単位での微妙な位置調整をリフトの空港スタッフの運転手とリフトに同乗するスタッフが、笛を吹きながら時間をかけて行います。(これはまさに職人芸も言うべきか!)

さあ、やっと飛行機の中に入ったら通路が狭いため、車椅子の肘置きなど取って車椅子をもっとスリム化しフライトアテンダントと空港スタッフが協力して、車椅子の人のためのシートまで四苦八苦しながら移動してくれます。
結構この一連の作業に手間取り、それから一般乗客が搭乗となるため出発時間はいつも遅れてしまいます。 現地到着したら今度は車椅子の乗客は一番最後に飛行機を降ります。(これ国内海外でもお約束!)

給油のみの短い休息でピストン運行のハードスケジュールらしく、私より先に2人のパイロットが飛行機から毎回申し訳なさそうに降りられます。
まあこんな手順で毎回時間を要すエアコミューター便ですが、一度、4名の車椅子の乗客が搭乗していて、びっくり!!毎回のようにひつこく2名限定って言っていたのは何なんでしょうかね?